睡眠時無呼吸症候群の診断

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の診断について

問診などの結果、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる場合は、携帯型の装置を使用した簡易検査や、睡眠ポリグラフ検査(PSG)にて睡眠中の呼吸状態の評価を行います(提携している医科にて入院検査)。

PSGにて、1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上で、なおかつ症状が出ている場合には睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断します。
※AHI5~15=軽症、15~30=中等症、30以上=重症。

問診票による簡易診断

日中におきる過眠は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状です。日常生活における活動の中で経験する眠気についてのアンケートによる簡易評価検査(エップワース眠気尺度)を行います。8つの質問項目の各得点加算して総合得点を算出します。得点が高いほど日中の眠気が強いと判断されます。この検査結果が11点以上の場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があると考えられます。 

簡易検査 ~ 自宅で手軽にいびきや呼吸チェック

簡易検査とは、自宅でも取扱い可能な携帯型の小型検査機器を使って、寝ている間にできてしまう検査です。手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)をチェックします。自宅でもできる検査なので、仕事や日常生活を心配することなく検査することができます。
※多くのケースでは簡易検査から行います。
簡易検査は、酸素飽和度を調べる検査(パルスオキシメトリー)と、気流やいびき音から気道の狭窄や呼吸状態を調べる検査とがあります。

検査機器の貸し出しについて

簡易的な検査機器を1~2晩お貸しします。自宅でこの装置を付けて眠っていただきます。さらに詳しく別診断する場合は提携医療機関にて入院検査をご紹介することがあります。 

安眠チェッカー

当院では安眠チェッカーの取扱があります。「安眠チェッカーZ」は、手の平に貼付することで簡単に睡眠状態の把握を行うことができます。

睡眠前にパッチを手の平に貼り付け、睡眠後に目盛りを読み取ります。手の平に貼付し、その部位から出る精神性発汗をパッチに設けた吸着材で吸収し、吸収量に比例して目盛の色が変化することによって睡眠の度合を判定します。

睡眠ポリグラフ検査(PSG)

睡眠ポリグラフ検査(PSG)は、睡眠時無呼吸症候群が疑われた際に、その診断のため、睡眠中の脳波、血液中の酸素の量、心電図、気管内の空気の流れ、眼やあごの筋肉の動き、胸部や腹部の動きなどを観察します。

基本的に1泊2日で行う検査となります。

※当院が提携している医科の病院で行うことが可能です。


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